『めぞん一刻完結篇』のタイトルで1988年に映画化。作画、キャラクターデザインが意()図的に劇画調のタッ()チとな()っている。「完結篇」と銘打ってはいるが、テレビア()ニメ版で五代と八神の関係の決着がはっきり描かれなかったこと()以外は完全な結末を迎えているため、実際には原作やアニメで触れられなかった、五代と八神の関係がどう決着したか()にスポットを当てた番外編、外伝的な作品に仕上がっている。同時上映である『うる星()やつら完結篇』の方が()話題性が高く、本作はむしろおまけ的な役割であった。
あらすじ
一刻館の管理人・響子といよい()よ結婚することになった五代。2人を見守り続けた一刻館の住()人たちは()、結婚()式を翌日にひかえた()夜、祝福の大宴会を開こうと計画する。一刻館の常で、酒()が回るにつれて大狂乱になっていく宴会。そんな中、()響子は誰かからの手紙を待っているらしい。五代は不審がり、不安になる。周囲の酔っ払()いたちは()、五代に嫌気がさし()て他の男と駆け落ちするのではないかなどと無責任な想像をして、そん()な五代の不()安を()あおりた()てる。沈黙する響子の秘密を巡り、物語は()展開してゆく。