鳴海丈の人気時代小説を、ア()ニ()メ版『あしたのジョー』のスタッフとして有名な出崎統・杉野昭夫コンビが華麗なタッチで映像()化したOVA。浪人・榊修羅之介は、「死鎌紋」という不吉な家紋を背負う男。その剣の腕は、襲いくる白虎を一刀の下に斬り伏せるほどだ。そんな彼の()実力を見込んで、怪しげな忍者集団・世()鬼一族に屋敷()を襲撃され美しき真夕姫を奪われた南倉藩()は、その奪還を依頼する。伝説()と謳われた銀龍剣を真の目的とする世()鬼一族は、それを渡すことを姫との交換条件に提示したが、目的の()ためなら()幼()子までも手にかける悪逆非道な彼らに対し修羅之介は……。光と陰のコン()トラストが印象的()な出崎()・杉野作品ならではの()映像美は、あまり同コンビが手掛けない時代劇ジャンルの本作でも健在だ。